宮本氏がコロナ禍でのアートの在り方を寄稿!!
Supervisorの宮本道人氏が早川書房さんに「ディスタンス・アートの創作論」という記事を寄稿されました。 covid-19によってもたらされた「ディスタンス時代」の芸術の特徴を、15の要素に切り分けて分析されています […]
変人類学研究所は、誰もが保持する生得的で個別の潜在能力・創造力を維持し、伸ばすための方法を模索するための、実践型の研究機関です。幼少期に最も高いと想定される、常識にとらわれない豊かな発想を基盤とした思考力・行動力(=「変差値」)が維持・拡張されていくメカニズムを解明し、具体的な教育プログラムとして構築していくことを目的としています。
変人類学とは、変な人類学(変・人類学)であり、変人のあり方を解明する学術的営為(変人類・学)でもあります。前者では、「変」という語に集約されてきたような異常性やマージナリティ(境界性)、マイノリティの持つ特異な視点が、社会・文化空間においてどのように扱われてきたのかを研究します。またその包摂と排除の力学がどのような文脈において発動するのかを研究することにより、インクルーシブ教育(包容する教育)に向けた基礎研究を促進します。後者は周縁化されたこども達の独自の能力の源泉や、その維持力・拡張力のメカニズムを明らかにし、急激に変動する現代社会に適合的な、次世代のクリエイティブ教育(=「変人教育」)の構築を目指します。
本研究所の研究方法は、大きく3つに分けることができます。
「変人」を生み出す内的要因(変人気質と変差値の維持)と外的要因(排除と包摂のメカニズム)の相互作用を解明すべく、過去に存在した多様な事例分析、および表象文化(文学、メディア、サブカルチャーなど)を史資料としたテクスト分析を行います。また、上記のデータを分析するにあたり、社会における排除構造(異質性、他者性、逸脱、狂気など)や他者受容(包摂、承認、共生、公共圏など)に関連する(人類学、社会学、哲学、心理学等による)理論の精錬を行い、変人教育の構築のための基礎的な思考の枠組みを構築することを目指します。
「変人」とラベリングされてきた、もしくは自認してきた人々(Homo Hendes)の多様なライフストーリーを収集・分析することで、自己認識と他者認識の相克、違和感への対応、メタ認知の獲得、創造性の発露などの契機に着目しつつ、帰納的な「変人」研究を目指します。また、変人気質の維持・拡張のための具体的な環境づくりや方法論の構築を目指します。
「変人」がいかに生み出されるのか、「変人」がどのように包摂・排除されるのかを、具体的な教育現場や社会空間における参与観察を通して明らかにし、包摂性・創造性を伸ばす教育プログラムを構築するための基礎的なデータを収集します。