MB:小西、正木、フジムー、門馬、高橋、金子、谷村、神谷、宮田、安田、田島、麻生、大川、本山(日本ヴァイキング協会)
1.なぜ変人類学研究をするのか?
「変人」の定義とは?
・「凡人」ではない人(谷村)
・クリエイティブ人材?(正木)
・インクルーシブな環境の必要性(正木)
→学校教育との対比としての環境
・脱学校論(正木)
・常識や一般的な価値観を相対化する、疑う力が必要(神谷)
・思考から生まれる行動(正木)
・「常識」(common sense)や「調和」ってなんだろう(神谷&谷村)
→その目的は「安定」や「安心」するため?(谷村)
→そんなもの無いのに…(神谷)
・「常識」を決めているのは誰?(正木)
→「凡人」同士の探り合い、行動パターン化(谷村)
・「常識」なければ「非常識」は無い(宮田)
・社会化に対する問いをしないと…(正木)
・「人を殺さない」というのは世界的な共通ルール(谷村)
・政治的かつ法的な話まで発展!広げることは大事!(正木)
・法まで話が広がるのはあまり良くないか…(谷村)
「変人であること」と「個性的であること」とはなにが違うか?
→変人研なりの定義
・個性はみんな持っているけど、変人はもっとそれを極めた人かな(田島)
・逃げ口上としての「正解がない」という文言への悩み(正木)
・そもそもアカデミズムは「解」を出す(金子)
・問いを出している側が答えを持っていないときに「正解がない」と言う(フジムー)
・何か1つの定義を持たないと議論が進まない(谷村)
・個性は他者と違う(originality)、変人は他者と比較しなくても良い(神谷)
→俺はそれとめちゃくちゃ逆(小西)
〈所長’s コメント〉
・個人主義(individualism):社会的役割を担う競争原理としての「個人」。「あなたたちは個別の個性を持っていますよ」という価値観。だから、個性は他者と比べなくても所持している。その議論は、関係論へ発展。関係から「個人」が構成される(cf.ソシュール言語学)。差異から生じる「個人」。だから、僕ら変人研は、そこから脱却したいと思っている。つまり、「あなたたちは個別の個性を持っていますよ」という価値観からの脱却。変人は、関係のズレ感に注目。つまり、変人とは、「変であること」や「変人であること」を他者との比較により生じる現象のことを指す。近代個人主義では、「個人」は「かけがえのない存在」と「代替可能な存在」としての矛盾が生じる。だから、変人研では「個性」という言葉を使いたくない。「まぁ、俺の幼稚園のときの将来の夢は〈大学の先生〉なんだけどね😇」
→間主観性(正木)
→「自分を変えたい」のであれば、その場から抜け出して関係性を新しく構築すれば良い(小西)
・「個人」と「個性」は存在しない(金子)
・子どもに「個性」とか「変人」を説明するとき、どのように言えばいいのか分からない(神谷)
・チョコミントが好きという人と嫌いという人がいるけど、チョコミントは存在している(田島)
・チョコミントが本当に好きなの?という問いを子どもに投げかけると分かりやすいのかも(高橋)
→分かりやすいね!(門馬)
・これからは間主観性の時代だ!っていうCM作りたい😆(正木)
・関係論で「個人」を見るのであれば、変差値は集計できないのではないか?つまり、変差値は存在しないと同義なのではないか?(谷村)
→中心と周辺のズレというか、差異はあるよね(フジムー)
・時代が「変人」を望んでいるのでは、と最近思う(田島)
・陸(おか)サーファー的な存在(正木)
→今それやったら流行るかもね(金子)
2.「不登校プロジェクト」について
・そもそも学校って何する場所だっけ?(正木)
・大学が避難場所になれば良いのに(こばたく談)
→戻すことを目的としているのか議論が必要(神谷)
・不登校の要因とは何か(正木)
・あぶれた方がいい、とする変人研の意義は?(門馬)
・先生が保守的に成らざるを得ない原因ってなに?(正木)
→「常識」と「安心」と同じロジック(正木)
・「生徒を自由にした瞬間になにもできない」という感覚からの脱却が必要で、「学び」と「遊び」を綺麗に分け過ぎなのが問題(小西)
・親の在り方も重要(正木)
→「教育とはこうあるものだ」という常識を親は多数メディアで吸収している(正木)
・子どもの突拍子もない行動を信じる(フジムー)
・「子どもより大人が優れている」という狭い価値観を見直すべき(田島)
・子どもを子ども扱いする大人(フジムー)
・もはや子どもの方が優れているのだ!(小西)
・子どもと大人のモードチェンジをしても良い(門馬)
・大人の方が引き出しはあるからサポートとしては良いんだけどね…(フジムー)
・子どもの方が「新しいもの」を生み出す力がある(フジムー)
・「そういうのはやめなさい、普通じゃないから」と母に言われて育ってきた(安田)
→「普通」なんて無いんだよ、と言いたい(安田)
・アートの世界で「普通」は「死ね」と等しい(正木)
・お母さんが今まで出会ってきたなかで一番おかしい(神谷)
・「変人をシステムのバグみたいなものですか?」と言われた…(小西)
・バグとして扱う必要性もある(谷村)
・言語学「ラング」と「パロール」(小西)
→人類学では社会構造やシステムを捉えるべく「未開社会」を調査してきた(小西)
・アート思考とデザイン思考は共存しないとダメ(正木)
→常に「境界人」でいる(小西)
→「変人」って言わないで「デザインマインドを育てましょう」と言う方が良いんだろうけどね(小西)
・「変人」を育てたい(正木)
→「学校なんてやめちゃえば良いんじゃない?」って言いたいけど、そもそも公教育を批判できない雰囲気がある(小西)
3.「変人三原則」の追求
ライフヒストリー研究の重要性
・「我こそは凡人だ」と言う人を募集する?(安田)
→それはそもそも「変人」だね(正木)
→次回「ダイゴ特集」!しっかり深めましょう!
次回は6月13日(木)19:30〜@シャトーです。
文責:大川 莉果