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変人列伝

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変人類学講座

【第2回】変人類学講座(0期生)
変人列伝

1.教育のねっこづくりRootsについて
概要説明
・教育のねっこ(基礎)について考える
・大学生から社会人
・毎月1回のペース

2.変人列伝の発表(1人3分)

①Sさん〜エクトル・ベルリオーズ〜
・フランス出身の作曲家(1803生まれ)
・作曲大好きの「変わった」考え
・幼い頃から和声概論に興味
・医科大学へ通うも、大学の図書館に通うように
・パリの音楽院に入学
・「規則」「調和」ではなく「感情」を音楽に取り入れる
例)自分の失恋経験
・代表曲「失恋した少年」
→ロマン派確立の発端へ
→「両親の反対にも負けず、周囲の批判にも負けず、自分の音楽を貫く。そういう者にわたしはなりたい」
【コメント】
・この人、女から見てどうなの?
・あいみょんが流行ってるけど、それをこの時代にやっちゃうっていう。

②Tさん介〜石原莞爾〜
・軍のスーパーエリート
・冬に初服
・局部を書いて提出
・大将に対して「バカ」
・陸軍幼年学校という教育環境
→自分は自分なんだ
・「誰も見向きもしない」カメラに目をつける
・東京裁判にリヤカーで
・自分の信念と流儀
・幼少期から思考時間の長さ
・軍人で体が弱いコンプレックス
→頭で戦う自信
・世界最終戦争論
【コメント】
・どこが好き?
・いや、面白いでしょ。部下の前で野糞するとか最高でしょ。
・幼年学校で変人が生まれる環境があったのでは?
→そうだと思います。
・反骨精神とか出てくる環境のあり方に興味がある。

③Oさん〜Josh Waitzkin(ジョッシュ・ウェイツキン)〜
・1976年NY生まれ
・チェスプレーヤー、柔術家
・著書『習熟への情熱』
・大人たちとチェスを行う
・常人離れした集中力
・自分の行動や考えを分析する
・「なぜこうなんだ?」「なぜこう動く必要があるのか?」
・膨大な経験から正解を導き出す
・個人因子:集中力、競技力
・環境因子:チェスのコーチ(自分の意見を押し付けない)、チェスの大会…
【コメント】
・その本はいつ頃書かれた?
→わりと最近。
・「情熱」は変人のキーワードだよね。失敗と成功、自己分析
・文脈も何も共有していない2つがぶつかった時、とんでもないエネルギーが出るっていうのはあるよね。
・情熱の目的化。
・なんか面白いんだからいいじゃんっていう…

④Tさん〜伊能忠敬〜
・日本の地図を初めて世に知らしめた人
・算法が大好きで、将来それで役に立ちたいと思う
・暦学、天文、測量について学ぶ
・多方面の学び
・50歳から「地球の大きさを知りたい」
・「先生、この緯度を360倍すれば地球がわかります」
・蝦夷地の地図を幕府に評価される
→日本地図を作成するように
・当初の目的から大幅にずれても、世のために自らの使命を果たす
・「生涯を通して、好きなことを探求し続ける」
【コメント】
・そろそろ50になるけど…
・どうして伊能忠敬にしたの?
→おじいちゃんのときから測量を始めたというところから感銘を受けたから。
・先見の明がさっきからキーワードだよね。
→幕府にバレないようにこっそりやってるの可愛い。

⑤Mさん〜厩戸皇子〜
・漫画『日出処の天子』山岸凉子
・夢中になる性格
・特殊な力がある、死神とか見えちゃう
→孤独で腹黒い
・野望は誰よりもデカいところは変わらない
【コメント】
・今日一番古い人物。
・書いた人の視点・分析が面白い。野望が大きい分、やってることはスマートな方法論だったり。『今日から俺は』の三橋みたいな。
・身の置かれてた環境に興味ある。異種混交的な空気感。万屋みたいな世界。インクルーシブさ。その中で、意思を持ち続けなきゃいけない。

⑥Mさん〜Richard Branson〜
・「世の中のために、何かを成し遂げ、そして結構多くの人に愛されている変人」
・“THE VIRGIN WAY”の著者
・難読症でバカにされる過去
→聞く力を養うように
・自分の「マッド・ジーニアス」に気づくこと
→他者に貢献することを目的にすると、人から信頼され、愛される
・まとめ:変人とは、他者貢献によって愛される存在となりうる
【コメント】
・マッド・ジーニアスについて説明を
→自分な得意なことを、人と明らかに違う恐ろしいこだわり。異常なくらい執着しているもの。クレイジー・ジーニアスともいう。
・自己評価できるものなのか。それが重要。他者との異質感を感じるのは、メタ認知が必要だよね。
・凸凹を直そうとする学校教育のあり方はダメだよね。何か突き抜けちゃっているところがあっていい。

⑦Tさん〜南方熊楠〜
・博物学者、生物学者、民俗学者(1867〜1941)
・学校の弁当箱に昆虫を入れて密かに観察
・自然界への好奇心、採集への情熱は変わらない
【コメント】
・熊楠、言いたいこといる人いっぱいいるんじゃないスカ?
・どうやって調べた?研究のリソースを明示してね。
→本とかインターネットとか…
・分類学は分類できないものを研究している。
・博物学は学問のなんでもない。問いがないから。なんでも集めちゃう。僕の一番好きな本は『浄のセクソロジー』。熊楠の本。セクシャルな異常性。世界中から知識を集積。必読本。かなり面白い人ですよね、この人。

⑧Kさん〜(聖★おにいさんの)ブッダ〜
・ゴータマ・シッダールタ
・生まれた時から「天上天下唯我独尊」はおかしい(変)
・王族の子
・天才的
・贅沢だが、物思いに耽る癖…
→老いたり、病んだり、死んだりする現実を超越しなきゃいけない
・奥さんも子どもも置いて修行、苦行
・快楽主義⇆苦行主義、そして中道に気づく
→悟りを開く
【コメント】
・出典は?手塚治虫の『ブッダ』?
→いや、それは読んだことないです。5冊読んだ。『釈迦とイエス』は読み良い。
・悟る瞬間は気づきだと思う。夢中であれること。色即是空。
・スジャータのスープ。
・パリピはすごい快楽主義だよなぁ

⑨Gさん〜ヨハン・クライフ〜
・1947年オランダのアムステルダムで生まれる
・サッカーを芸術性に昇華させたサッカー選手
・バロンドール(欧州年間最優秀選手賞)3度受賞
・「彼自身がゲームだった」と評される
→見てて楽しいサッカー
・自らをサッカーの芸術家と自負
・「サッカーとは楽しむもの」、「魅力的で美しく勝つ」を信念に
→背番号14番:オリジナルな存在になりたい
・子どもの頃から勝つことだけこだわらない、押し付けない
→サッカーは勝つだけのものではない
【コメント】
・次回に繋がりそうだね。
・人をその気にさせるマジック。サッカーを楽しむ本質。変人活用度。
・日本の場合は結果主義だよね。2対1で負けました、とか。日本のサッカーはどうなの?
→クライフから影響を受けている人はたくさんいる。西野朗前監督とか。
・変人とお金の関係性って面白そう。
→お金とは切り離せない。
・ナルシストと美学について、もっと知りたい。

⑩Nさん〜ジョン・F・ケネディ〜
・根本さんの祖父がケネディと関わりがあった過去(当時艦長の祖父がケネディの船を撃沈した)
・9人兄弟の次男として裕福な家で育つ
・大学卒業後、海軍へ入隊
・家族でアイルランドからボストンへ
・1960年に大統領選に勝利
・アポロ計画、公民権運動、世界平和に尽力、キューバ危機を乗り越える
【コメント】
・艦長の話で盛り上がっちゃうよね。じいちゃんを扱った方が面白かったかもね(笑)
・ケネディと祖父は対面している。ケネディから「昨日の敵は今日の友」という手紙をもらう。娘のキャロラインさんが祖母と対面しました。

⑪Yさん〜桐谷広人〜
・深夜番組を見てて「この人変だ」と思った
・テレビ企画をきっかけに株主優待を使いこなす個人投資家
・他者からは自由に生きているように見えるが、本当に自由なのか?
【コメント】
・エピソードを分析してみると面白いかも。
→本人にお会いしたい。
・会えそうじゃない?(笑)
(みんな)ハハハハハ
→変わった人だと思いますよね。画像見て、変だなぁと。
・単に縛られているだけなのか、単に楽しんでいるのか、そのバランスを知りたい。苦しい感じが全くしないんだよね。
・本人に聞いてみたいっすよね。
・変タビューの対象にしたいっすよね。
・どっかエージェントあるんですかね。
・「桐谷マッサージ戦術」は個人的に面白い。
→子どもの頃からの環境を知りたい。父親も変わってたのかな?
・)これは変タビュー実現させましょう!

⑫Iさん〜掃部仙之助(かもん せんのすけ)〜
・私の先祖。
・111年前に起こった「足尾銅山事件」の暴動を鎮圧させた役人
→張り付いているレールを剥がして回して鎮圧
→記録映像に残っている
・考えなしの荒技ではなく、考えた上でのアクションでは?
・使命感や自分の志ではないか?
・仙之助自身に沈静化させたパワーがあったのではないか?
【コメント】
・この資料館、実家から近いと思いますよ。
→記録映像、なんとか見せたい!

3.所長・副所長から
(小西)小さい頃からヘレンケラーとかエジソンとか伝記を読んできた。そしてなんだかイラっとしていた。でも、いま「しくじり」な人とか流行っている。認知されてきている。ズレた発想の面白さ。どれだけ偉業を成し遂げたとかではなく、どれだけ「変」だったか。彼らのフロー状態が興味深かった。
(正木)変人は語り継がれないということを垣間見た。「変」だという本質。これから「変」を語り継いでいこう。それを蓄積すると、より研究っぽく面白そう。

4.次回について(講師:駒谷)
次回【第3回 変人類学講座】は、1月8日(火)19時から。
テーマは「食べていける変人類」。
想像力をもって社会問題を “ビジネス”で解決することとは?
→「社会をもっと創造的にしたい」

5.告知
EDUAI(正木)
2018年12月22日@リクルートの本社
Bright Brown, Year-end Live Party@Nakano
2018年12月23日19時から。小西所長のドラムは必見。
「アジア周遊、音探し」
2019年1月12日18時から。
半年に渡り、東南アジア諸国を巡り、伝統音楽との対話を続けてきた 作曲家である宮内康乃さんによる帰国後初の報告会。

文責:大川 莉果