「変人」とは、社会の多数派が作り上げる架空の対象者であり、人間を周縁化させる現象そのものだ。君は、他者とは違う独特な気質を保持し、それを貫いたスゴい人だ。
学校や社会が均質化と管理・監視化を進め、秩序への欲望がこれまで以上に高まると、人間は「異質なもの」を生産し続ける。君はそのような圧力に向き合い、時にやり過ごしながら、自らの道を歩んできた。
創造性/想像性は、社会の中心ではなく、周縁にこそ存在している。周縁化され、そこにとどまることを選択した君は、誰にも持ち得ない、誰とも比較し得ない豊かな発想と、周囲に流されない意志力を手にしている。
社会を変える力は、常識や狭い価値観の外部を知り得た「はみ出しもの」こそが手に入れることができる。君はその境界から、自ら蓄積した知見と経験を遺憾無く発揮することができる立場にある。
厳しい視線に耐えてきた君の独自の力を貸してほしい。人間の差異を重んじ、他者を尊重し、誰もが創造性を発揮できる、受容性・包摂性の高い社会の創造を、共に成し遂げていこう。